田中清貴の漆×木アート
作風とこだわり
木工作品にはいくつかの部材を組み立てて作る「指物」と木の塊を掘って作る「刳物(くりもの)」があります。それぞれ違う技術や感覚・経験が必要となります。この「指物」と「刳物」の両方の技術を使い、拭き漆(オイルの場合もありますが)で仕上げ、木目と木の色をきれいに強調するのですが、その基本作業に加えて、田中清貴の作品(Urushi x Wood Art)は、華やかな色の漆をデザインとして使用し、強度を強くするための布貼りを行い、乾漆(乾燥させた漆の粉)を蒔き付け、その後に地粉(珪藻土・ケイソウを焼いたもの)を蒔き付けます。他にも貝を貼りつける螺鈿や蒔絵など、これらのものを施して作品を仕上げていきます。
作家としてこだわるバランスとは、木目とデザイン、どちらも譲ることなく、どちらも素晴らしく美しいということです。
そして、その中に独創性も必要です。作家としての『独創性』、これは「漆芸」を取り入れることで表現しています。田中は「漆芸」を先に学んでおり、それは木工作家としては珍しいスキルだからこそ、田中の武器であり特徴になっています。そしてそれらを基本にして、プラスαの遊び心を大切に制作しています。
Urushi x Wood Art には、椅子などの家具シリーズ、額シリーズ、小物シリーズ(※)があります。 ※現在、当サイトでは小物シリーズは扱っておりません。